債務者区分 (金融庁基準の信用格付) |
信用格付 (行内規定の信用格付) |
銀行の貸倒引当率(目安)(有税) | 債務の種類 (正常債権・ 不良債権) |
区分の内容 | 銀行の融資態度(スタンス) | |
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正常先 | A B C D E F |
0~3% | 正常債権 | 債務履行に問題のない企業。6区分ほどに分けられ、ランクが下がるほど融資条件は悪くなる | 積極的 | |
要注意先 | その他の要注意先 | G H I J K |
5~8% | 業績低調、又は不安定。財務内容に問題があり注意が必要 | 保証協会保証あれば融資は可能 | |
要管理先 | L M N O |
30% | 不良債権 (銀行法上の開示債権) |
要注意先の中でも、貸出条件、債務履行に問題がある | 回収方針 ※ 但し銀行が承諾した事業改善計画書を出せば「追加融資」「新規融資」が可能。 事業計画書は所謂「合実計画」(合理的で達成可能性が高い計画のこと)。暫定リスケは3年以内(つまり猶予は計画前3年)。 ※ 定期的(月次・年次)の銀行モニタリング(目的達成管理)がある。達成率管理基準は前回比80% |
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破綻懸念先 (ハケン先) |
P Q R S T |
50%~70% | 経営難の状況。経営破綻に陥る可能性あり | 対象外 ※ 但し銀行が承諾した事業改善計画書(合実計画)を出せば「追加融資」「新規融資」が可能。暫定リスケは3年以内(つまり猶予は計画前3年)。 ※ 定期的(月次・年次)の銀行モニタリング(目的達成管理)がある。 [注]事業計画は、底堅い(合実)ものが要求され、毎回の検査で達成率80%基準は困難 |
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実質破綻先 (ジッパ先) |
U V W x |
100% | 深刻な経営難の状況。再建見通しが立たない等、経営破綻に陥る可能性が高い | 対象外 ※ 但し銀行が承諾した事業改善計画書を出せば「追加融資」「新規融資」が可能 ※ 定期的(月次・年次)の銀行モニタリング(目的達成管理)がある。 [注]抜本的な窮境脱出策があれば別ですが、通常は毎回の検査で達成率80%基準は極めて困難 |
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破綻先 | Y Z |
100% | 法的・形式的な経営破綻の状況にある |
対象外 |
実態B/S ←自己資本(-) | 自己資本(+) → |
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↑(+) 実態P/L ↓(-) |
破綻懸念先 B/S (-) ・ P/L (+) |
正常先 B/S (+) ・ P/L (+) |
実質破綻先 B/S (-) ・ P/L (-) |
要注意先 B/S (+) ・ P/L (-) |
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信用格付 1.銀行の与信規定 2.実質資本・資金収支と「格付」の関係 3.銀行の「融資先」に応じた貸倒引当率 4.信用格付と債務者区分の関係 |
金融庁認定支援機関の役割 |
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